爆薬づくりに走った中学教師

今日の出勤のタクシーの中で聞こえてきたラジオニュースはこうだ。

山西の某さんは、炭鉱ブームで爆薬が高く売れると聞いて、アパートと地下室を借りて、親戚2人と一緒に何百という爆薬を作っていたという。

彼がちょっと用事で出かけた際、何かの間違えで大爆発を起こし多数の死傷者を出す大事故となり、一端逃走したが、このほど自首したという。

びっくりしたのが、この人はもともと中学教師だったというくだりだ。
教師より地下の爆薬製造の方がもうかるというわけだが、これほど中国の教師の社会的立場の低さを表した「転職」もない。

この「なぜ、折角先生ならそれを続ければよかったのに」と私の思いを運転手にぶつけると「そりゃそうさ、先生なんて月収はたった4,5000元だもの」という。

フランスのオランド大統領は小学生には宿題を出すなと宣言したらしいが、中国といえば、こんなレベルの先生がめちゃくちゃきつい(学生のテストの点数達成の)「ノルマ」達成のために、ひたすら親を動員して多量の宿題をだす。最近宿題は少なくなってはいるが、やはり「文明」とはこういうことかと感じてしまう私は、非文明的だろうか?

これ本日の北京なり。