2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

運転手談義その2「チェック無しだから政府はやりたい放題なのさ」

エッセイで中国を見る時に中国人の時間軸(縦)からの視点と日本からの二国間比較の横の視点があると書いた。全く違った中国の読解基準が双方にあるということだ。中国の過去を経験していない私には中国人の感じ方は想像するしかないが、なるべく想像力を豊…

北京の運ちゃん「ネットは素晴らしい、寛容な時代になった」

北京のタクシードライバーとの会話は、ちょっとした北京名物だ。他の地域の中国人からもここの運ちゃんの政治談議や自分談義は一味違って面白いと思われているらしい。貴州省の友人は「北京に行ったらそりゃ、必ずドライバーとおしゃべりするさ」と言う。 確…

洛陽で起きた国家機密事件と「間違えて捕まえちゃった」事件

黄河の中流域に位置する河南省洛陽(らくよう)といえば中国3大石窟、竜門石窟で知られるシルクロードの起点で、漢民族の発祥地ともいわれる古都だ。ところが本日の新京報にはこの洛陽で起きた2つのおどろおどろしい事件が載っている。一つは妻子持ちの変…

その3 なぜこんなことに? 日本の私立も顔負け、企業化する公立校

それにしても、なぜこんなことになってしまったのだろうか?公立、私立の2本立ての学校整備がキチンとできていない学校行政に問題がありそうだ。見てきたように、名門公立校は実質上企業と化している。一方で、普通の公立校への政府の投入は足りていない。…

入試収入は10億元!「混乱、複雑、仰天」の中学受験−その2

さて次に、このお受験にかかる費用について見てみよう。まず、先ほどの「占坑班」こと名門中学付属の塾費用だが、一年に4期あり、2000~3000元というから、年間にして8000~1万2000元。2010年の北京市の勤め人の平均月収が約4200元…

「混乱、複雑、仰天」の中学受験−その1

日本でも中学受験が過熱しているが、中国の猛烈さと乱れ様?はその比ではないだろう。先日もハーバードもびっくりの公立中学入学寄付金リスト(最高額は25万元!)が出回り話題になったばかりだ。北京では名門といえば公立校がほとんどで私立はごく少数。…

9月18日という日に

昨日は9月18日。日本で9月18日と聞いてピンとくる人は先ずいないだろうが、中国でこの日を知らない大人はいない。1931年9月18日に関東軍は南満州鉄道を爆破し、中国軍の行為として出兵し、満州事変の口火を切った。柳州湖事件の記念日だ。昨日…

合言葉は「移民した?」: 第3の移民ブーム

「移民した?」最近の中国の流行りの会話は一昔前の「家買った?坪いくら?」に代わって「移民した?」になったそうだ。確かに私の周りでも子供の教育に託けて移民を計画している友人が多い。テレビでも移民手続き代理店の宣伝があり驚いた。何でも今は第3…

中国教育:嘘はつくべきか、つかぬべきかそれが問題だ

北京大学の張維迎教授、大連で開催中のダボス会議で昨日曰く、 「中国の教育は子供のころから嘘を言わせる、学校を閉鎖したら中国の知識量は減るだろうが中国の道徳は改善するだろう」全く同感だ。 嘘を言わない人間はいないだろうが、確かに中国は小学校か…