時代に翻弄される中医

中国の伝統医学を中医と呼ぶ。あれ?漢方のこと?と聞かれれば、そうなのだが、専門的にはこの2つは根は同じだが育ちが後者は日本なので分ける。主に生薬の種類が中医は日本の漢方の約3倍の300種類以上あって違うのと、依拠する中心的な古典が違うらし…

図書館に有った本が消えた

6月5日に、ほんんこんの図書館から(「安全」を理由に)蔵書が審査中と言う名義で撤去されたというニュースが昨日出回った。 21世紀の白昼に堂々と焚書を見せつけられるとは思っても居なかった。胸が痛い。 心ある大陸の人はこれをどう見ているのか? 「何も…

電話もネットも遮断な北京の白昼

7月7日〜10日は例年より1ヶ月遅れの北京市大学受験日。こんなお知らせが携帯に昨日届いた。 「試験会場付近では電話と無線が正常に使えなくなります。大学入試のより良い環境のためにご協力下さい。受験生よグッドラック!」という。 そこまでして、カンニン…

「だから、今は良い」の重さ

作文は子供の頃好きだった?とWさんに聴いた。「嫌い。私は小学校は3年しか行っていない。」 今、30代の彼女が小学生だった80年代当時、学費は2元、教科書代は5元で「高かった、払えなかった」。学校を辞めて、家の農作業を手伝った。その頃は先生の薪も生徒…

遠まわしな会話

実に面白い遠まわしな話し方をする老人との会話。珍しいのでメモしておこう。 今朝も次回の訪問の際、私が作るランチの献立のことでこんな会話が。 (いつもは先方が決めるが) 先方「今回はあんた達が好きなものを食べなさい。何が良いかい?」 私「私たちは…

遂に出た!市場の入り口で顏をパチリ、入場が許可されるかは、あなたの記録次第...

いよいよ来た。 ヘルスキットという曲者アプリのオール個人情報登録が北京生活ではマストになってきた。 携帯のGPSを使った移動記録チェックのアプリは3月から有った。電話番号を入れるとGPS記録から「緑」や「赤」マークが出る。これだと、入れる情報は電話…

6/10メモ

知り合いからは歌舞伎とか日本の無形文化遺産のプロジェクトに関して相談したい、彼らを中国に招きたい、というこれまた途方もない相談が微信にきた。このいきなり感が実に中国的だ。 官の関係者か2年前に来た歌舞伎と狂言公演に関わった友人を紹介しようか…

あれっ合弁会社?いや、結婚です。

中国のイマドキの結婚が一部で(もちろん、全員ではないが)合弁会社設立のような気配になってきていることは他でも書いた通りだ。 初めて両家が顔を合わす会食の食卓で話題に上るのは、新郎が準備した家=マンション(これはマストと考える家が多数)の名義…

盛り上がる日本の結婚式と無理をしない中国の結婚式

結婚式は中国でも年々派手になってきているが、面子の国だが、個人的には無理をしない国民性が良く出ていて面白い。 面子だから、とにかく大規模でやりたがる。10人テーブルの数が結婚式の規模を表す単位だが、30テーブル(つまり、300人)位は普通らしい。 …

来た来た、北京第2波

かなりコロナも落ち着いて来た6月12日金曜の午後、月壇路近くで患者が出た。この人は外国や外国人との接触も、北京から出たことも無い人。早速、小学校低学年の来週の再開も延期。(6年生は1日から、4,5年生は第2週から開始。6月以降は、中高も開始…

獲得感、幸福感、安心感

最近よくテレビで聴く「人民の『獲得感』を増やそう」という言葉。獲得感って一体何?調べてみたら15年ごろから、政府が言い出したバズワードで、その年の流行語にもなっていたらしい。獲得感は幸福感の基礎、獲得感を得るには安全感(日本語では安心感か…

マナー専門家の怪しさ

最近、日中の家族観の違いからトラブル発生。実の親だから気を許して甘えてしまっていたら、突然親から「親しい仲にも礼儀あり」「折り目正しくあれ」と御叱りが。意味は分かるし、なるほど、そう考えるかということで、自分の想像力不足を謝罪し、かつ、改…

高速鉄道の切符もズルして偽名で買ったら、5日拘束!

最近の国営放送は厳重取り締まりのことばかり。 先週は、春節特別輸送体制で取り締まりを強化。自分の身分証明書でなくて、他人のを使って旅行会社が一括購入した切符が安かったので使った乗客が駅で捕まるところを動画で撮って放送。何でも5日も拘束を受け…

タクシー運ちゃん、録音でデータ通信を食ってしかたねーよ

本日の運ちゃんいわく、ちょうど1週間前に会議の報告で、これから滴滴で客を拾ったら、自動的に録音するという通知が来たらしい。それまで一日の携帯のデータ通信量は40-50MBだったのに、それから80〜100MBになったという。そりゃそうだ、音声を送…

録音に録画も当たり前っすか?中国のタクシー 

いやはや、参った。どんどん個人空間と思われていたとここにかんしの眼が設置されている。理由は勿論、安全対策。滴滴の客が酔っぱらって運転手の「敏感な所」を触り、その手を払ったら「不満を言われた」という運転手からのクレームなどがあり、それ故、小…

奴隷と呼ばないで!便利さの背後に潜むブラックさ―出前サービス

この3年、飲食デリバリーサービスが急成長している。北京では美団と餓了ムが2大企業で、自転車に乗っていてもこの制服を着たおじさん・お兄さんがたくさんバイク便を飛ばしている。スタバなどのコーヒー屋でもミルクティー屋の一点々でも彼らがデリバリーす…

恐るべし出前君

久しく久しく、書いていなかった。 光陰矢の如しで、今年も残すところ2カ月。この本日の記録も復活せねば。さて、本日は餓了マ?アプリでお昼を取ってみた。2キロ位先のモールにある四川料理老舗からマーボー豆腐とゴンバオチキンをとった。価格はレストラン…

中国のソフトパワー

ここ数年、中国もソフトパワーを気にし始めているようで、漢字、習字、儒教、中国ファッションなど海外に頑張って発信しようとしているのが分かる。先日、スワトウ大学で教鞭をとるK氏が彼のクラス(日中文化比較)での学生の発表について教えてくれたが、非…

social code and liberty

Compared to her political system, actually spirits of Chinese people are far more freer. OK, In China, there certainly are so much un-free governmental regulations that restrict peoples freedom. However, the entity that watches you closely…

「妻として」というコンセプトがないことの自由さ

大学は卒業シーズン。各学年ももう大詰めで、9月からは新しい学年に進級する。日本で言うなら3月みたいな感じだ。ふと、小学校3年生の息子に「もうすぐ4年生だね。」と言った後、自分が小学校の頃に言われて、背筋を伸ばした先生の一言を思い出した「もうこ…

My Beijing day from Rabeleis to Chekhov

My friend in Xinhua Net asked me if I am interested in working with their Japan section last night. I appreciated her kindness and yet, introduced my friend instead.Then I looked up their HP日本語_新華網, which is pretty much filled with p…

School Life of Beijing Kids

Thank you very much for visiting my blog, which is written at the right middle of Beijing, where is known for PM 2.5, chaos and bursting energy of people!Today I will talk about homework of Beijing kids.I just read my colleagues articlehtt…

ここまで来たか!日本を知る中国人が見た日本企業の失墜

昔は日本通として日本のことを中国に紹介していた中国の人達が最近は日本に見切りをつけて、距離をおきはじめていているように見える。先日も日本のメディアではお馴染みで、30年以上日本に暮らす某氏の講演会でこんな話を耳にして、正直ショックだった。…

省政府の秘書長はどのくらい偉いか

昨日、中国吉林省政府弁公室の劉喜傑秘書長が汚職検査を受け「落馬した」と伝えられた。さて、この人は省内でのランキングはどのくらい高い重要人物なのかよく分からないと昨日とある所で聞いた疑問だ。なるほど。簡単そうでこれは案外わからない。中国の官…

疎解、疎流というMEANなニューワード

本日の新聞記事によると、北京天津河北協同発展促進・劉伯・北京弁公室副主任曰く、雄安新区とマッチする社会インフラを新区に移すことによって、北京の人口の「疎解」(障害物を除き、分散させる、つまり人口の転出、人々を北京から追い出すこと)を「引導…

デジタルエイジの実力を見せつけられた日

連休最後の本日もまた、いつも通りお勤めに。帰り道なんか体を動かしたくて、タクシーでははなく、Y女子と自転車で帰ろうということになった。距離は4キロ位だ。途中果物屋でライチを購入。更にパリスバゲッド 巴黎贝甜でケーキも買おうとなり、明るい窓ぎわ…

中国人の考えるように考えるのは意外と難しい

最近、北京で20年の歴史のある日本人登山グループに入れてもらって、司馬台の先の長城登山にいってきた。長城はいずれも山の峰に作られているから、そこを目指して登るのはそれなりに大変だ。去年の5月にも同じ山を登ったので良く知る風景だった。連れていっ…

過酷なエリート校生活

本日は北京泣く子も黙るエリート中学1年生の娘を持つ友人とおしゃべり。 いやはや、すごい大変そう。もとより、ここの小学校に入るのもとても大変なのに、中学に進学できるのは、40人学級18クラスある学年(つまり720人)全体のうちの一部。 中学には、附属…

梅蘭芳旧居と豆汁の午後

今日は病院の帰りに、梅蘭芳旧居に寄ってみた。入場料10元。 小さい可愛い四合院に彼が日本、アメリカ、ソ連公演の際に衣装・道具箱として持っていったという箱が置いてあった。随分古めかしい箱で、年代を感じた。 また、往年の彼は趣味人だったらしく、ソ…

日中出版、作家、翻訳いろいろ

昨日の晩は中国現代文学について話を聞いた。閻連科さんは80年代に読んだ日本の小説で人生が変わったといっているという。その当時出版されていた『世界海外文学』などの雑誌は彼がいた洛陽や鄭州などの田舎の軍隊では非常に貴重で、わざわざそれを持ってい…