ボロボロの鉄道チケットのネット予約

今年から導入された実名制のネット鉄道乗車券予約。
横行するダフ屋ビジネスを根絶して、乗客によりスムースに乗車券を買ってもらおうとの意図だったようだが、実態はボロボロだ。

私もhttp://www.12306.cn でチャレンジしてみたが、本当にダメである。
まず、切符を買うには登録手続きが必要なのだが、生年月日入力はどういうわけか英語標記になっていて、中国語でさえままならない一部の消費者には酷である。

そして登録成功!でメールに行ってから再びネットにいくのだが、いざ指定のネットに行くと「ウェブセキュリティー証明に問題あり、詐欺や情報を盗み取る意図が示唆されています」と表示される。(意気地無しの私はこの段階で実験を放棄)

そのほか、空席状況検索のページなど他の簡単な情報提供のページも目的地などを入力できず機能していない。

ネットで切符購入を試みた中国人の友人も散々いろいろ入力させられた後、切符の空席状況のページに行くと「売り切れ」で全然、買えなかったという。

ネットがだめなら電話がある。この友人は電話はとにかく1時間半かけ続けたがつながらない。1時間半後にようやく奇跡の如くつながったが、やはり切符は売り切れだったという。

テレビで電話予約で成功した人をインタビューしていたが、その人は自分と奥さんの携帯、自宅の電話とコンピューター2台の5台体制でやりまくって見事に切符を手にしたという。

台湾の総統選後、中国のブログでは「台湾では、投票用紙(「選票」)を皆が手にしているのに、中国では投票用紙はもとより、家に帰るための切符(「火車票」)さえ得られずに血眼になっている」と揶揄するコメントがあったが、本当に延べ鉄道利用者数2億3500万人にの一人になるには大変である。

因みに友人は鉄道局関連の友人のコネでラッシュ前の一昨日の切符を購入し、春節の1週間以上前にさっさと帰省した。(帰省ピークは18〜21日)北京は年末モード全開である。