進歩する病院―自動化が中国を救う?

北京生活で一番困るのが病院、大気汚染、食の安全だ。
今日は開通1週間の地下鉄6号線にのって改築したての北京大学第一病院に行ってきたが、数年前に通った(北京大学)人民病院より数段進歩していて驚いた。

8時に到着。受け付けもスムース。カードを1元で発行してもらい、掛号(7元)し、2階に上がり、その科で再びカードをシュッとやると、銀行の如く電光掲示板に診察室番号と私の名前が出る。アナウンスもされる。1Fの受付から1時間強待ったが、先生も落ち着いた様子で、ちゃんと目を見て話をするし、助手の女性も賢く今どきな感じ。

検査項目3つも、全て自動化されたチェックインをすまして、呼ばれるのを待つ。血液検査なんて5年前は長蛇の列だったが、銀行窓口のようなところでパッパとやってくれて、全然待たずに出来た。X線の結果も自動受け取り機で受け取れるし、診察もちゃんと順番と名前が公示されるので、割り込みなんてなしだ。

料金も10年前は外国人特別窓口ではマンモグラフィーで2万円位かかったが、今日は約3000円。待ち時間も少なく、スムースであった。合計で540元かかったが、許せる。

友人に進歩したと話すと、彼曰く、「中国は最も自動化が必要とされる国」という。彼の言う意味は、人がかかわると中国はすぐぐちゃぐちゃになる。機械的に処理すれば、中国の問題は解決すると。

なるほど、確かに今日は一度も列への割り込みもなく、割り込みさせまいと猛烈な気迫で防衛線を張る必要なかった。病院関係者を割り込みさせる縁故割り込みにも遭遇しなかった。その分のストレスがずっと減って、時間はそれなりにかかったが(8時〜11時半)精神的な疲労は少なかった。

きれいになって自動化された環境で、看護婦さんやお医者さんも前より余裕が感じられた。ハードの進歩も侮れないものだと思った1日である。

これ、本日の北京なり。