消された「憲法夢」「中国夢」記事―遂に怒った中国メディア

南方週末といえば、北京から遠い広東省で自由に振舞う南方メディア集団の傘下の調査報道で知られる新聞紙。

これが90年代から毎年新年にやっている「今年の言葉」特集が、31日の夜中に、元新華社副社長で去年5月に広東省に舞い降りたTOU震・広東省宣伝部部長の直々の原稿と差し替えられたという。このいきさつを同社社員が「公開レター」として微博に発表し、大騒ぎになっている。

原文の題は「中国夢(チャイナドリーム)、憲法夢」。中国の憲法には言論の自由、人権の保障などが本来補償されている。しかし、文革などの悪夢で中国は理性と情を失い、鹿を馬と言う世の中を経験した。ようやく回復してきた今、人々は憲法の精神が実現することを強く望み始めている、というようなかなりドラマチックな文章。革命呼び掛けの文とも読めば読める。トーンが全然違って感動的。

原文は確かに今、ネットでは削除されているが、丁寧に探せば見つかる。私の周りにも真面目に中国の民主化をと望んで、取り組もうとしている人たちがではじめている。憲法の精神を、というのは全く正当な主張だ。

今年も新年早々激しい動き。
人々の自由を求める心に蓋はできない。
どんな一年になることやら。

これ、本日の北京なり。