中国専門家のお話

本日は知人で今や日本で中国農村問題の第一人者とも言われてメディアでも活躍している先生のお話を聞きに行った。

分かったのはこの数年はかつての10年前より農村に入りにくくなっているということ。これは確かに四川のNGOの友人たちからも聞いている。自由に外国人が農村に入りにくくなっている。自由化が進むのに、外国人は入れないという時代に逆行する動きはなぜなのか?農村の問題が以前に増して先鋭化していることの裏返しなのか?

もう一点は、過去と比べて中国の農村の状態は果たしてよくなっているのか悪くなっているのかという質問をしたところ、答えはインフラもでき、農業税も廃止され、負担は減り、社会福祉も拡充しつつあり、良くはなっている。しかし、農民たちの期待値も上がっているせいか、それに比例して満足しているわけではない。農民たちの不満は減っていないと。

これが本日の収穫かな。

専門家という以上、個別のゲロゲロのエピソードだけではなく、それをどう位置付けるか、それらを集めてどう評価するかが問われる。また、時間軸で何がどう変わっているのか、それはなぜかも説明してもらいたい。

残念ながらこれらはあまり系統だって聞けなかった。10年前に村に行った時の話や最近人権派の人が捕まって悩んでいるということ、それはわかるが、それをどう位置付けるか、があると良かったと。

日本でトップレベルの学者さんでも果たして中国の農村が良くなっているのか?ということがはっきりは見えない。

これ、本日の北京なり。