ここまで来たか!日本を知る中国人が見た日本企業の失墜

昔は日本通として日本のことを中国に紹介していた中国の人達が最近は日本に見切りをつけて、距離をおきはじめていているように見える。

先日も日本のメディアではお馴染みで、30年以上日本に暮らす某氏の講演会でこんな話を耳にして、正直ショックだった。

「日本企業はアジアで先生役、医者役に慣れ過ぎてしまって、生徒役としての役割を忘れてしまっている。強者としての役割に日本はあまりになれてしまった。」

「しかし、中国は大国である。そんな日本企業に対しては、寛容な心を持って日本が自分を調節するのを待ってあげなくてはならない。」

と慈悲の心で日本企業を見ているではないか。

彼の指摘は大筋では尤もかもしれない。日本全体が確かに新しい世界とその中での新しい立ち位置にうまく対応できていない。しかし、ここまではっきりと、自己調整できない日本に対して中国の人から慈悲深く見てもらったことは無かった。

ああ、ここまで来てしまったのか、新しい時代を迎えようとしているとつくづく感じた。

こうした強者の役割しか知らない日本故に、今後の日中関係は良くならないというのが、彼の見方だ、まだ5〜10年はこういう緊張が続くという。

この日本人には耳の痛い話をどう聞くか。冷静にオープンに日本の実力を信じてやってほしいものだ。しかし、中国が質量ともに強大になったという事実はちゃんと直視しながら。

これ、本日の北京で聞いた日本を良く知る中国人の本音なり。