地方に行けば居留証だって胸三寸!

悪名高い中国の役所と書類申請。

これまで私も何度もとんでもない理不尽な状況に悩まされてきた。そもそも申請に必要な書類が何かを聞き出すまでに3,4回足を運ぶと言うのが相場だったからくたびれる。

しかし!先月北京で年に一度のビザ更新をした時はあまりのスムースさに中国に居ることを疑った程だ。
すいている朝一番を狙って行くと、銀行と同じ番号札を取りあっという間に申告が済み、一週間後の受け取りは更に簡単に終わった。

2年前まで番号札もなく、2時間近く立って並ばされていた私は文句ぶーぶー。これまであった地元の派出所へ出す書類も簡略化され、一年に一回行くだけで済むようになった。
随分進歩したものだと今回は非常に感心していた矢先のこと。。。。。

やはり北京はあくまで北京でのこと。
今日聞いた青島市の状況はまるで正反対だ。
こちらでは、提出書類は増え申請は複雑化し、外国人連絡員という制度まであって、勉強会に律儀に参加してテストもパスしないと居留証がもらえないという。
最後にめでたく居留証を受け取りに行くと、係員はおもむろにそれを引き出しにしまい込む。「ただじゃ渡さん」ということだと聞いてたまげた。(でもこの話が限りなく中国的なのはワイロについても値引き交渉をして数割引きにしてもらったということだ、さすがである。)

北京だけ見ていても中国は分からないと良く言うが、まさに地方には地方の法律があり、地方のお金と人脈が無いと何も始まらないという現実がある。
深いと言うべきか、不快というべきか、これが本日の中国である。