3色以上の服はダメ?広州市教育委員会の先生の掟101条

日本の中学校則でも「髪が肩につかないこと」などナンセンス極まりない規則があったものが、今回中国の広州市教育委員会がだした「教師職業道徳規範読本」というものも同レベルに破廉恥なものらしい。一部を紹介すると

一、全身の服の色は3色を超えないこと
一、安い香水を使わぬこと、
一、「ピッタリ」の服をきないこと
一、ストッキングには一つも穴がないこと
一、体育教師以外は運動靴を履かないこと

など全く日本のかつての(まさか今はそんなことしていないでしょ?)の公立中学のレベル。
当然のことながら非難轟々だ。

一方このくだらない禁止令から思わぬ中国の教育事情もひょっこり顔を出している。

一、学生の前で保護者が金持ちと褒めないこと
一、学生の成績を貼り出して公開しないこと
一、学生の日記や手紙を盗み見ないこと
一、授業の規律保持のために学生の言論の自由を規制しないこと
一、学生に体罰や侮辱をしないこと
一、保護者からの贈り物を受け取らないこと

など中国では日常茶飯事の「悪事」を禁止していて、興味深い。

しかし、一番面白いのはこの禁止令を批判する尤もな理由だ。

「世論がこの規則に反感を感じるのは単なる事細かなでたらめ規定に留まらず、行政権力の高み見物的に人の欠点を挙げ連ねる行政的高ぶりにある」という。

確かに先生の収入・社会的地位はタクシー運ちゃんと大して変わらないというのがこの国の事情。偉そうに上目目線の掟を発布する、という態度に皆が反感を持つのは当然だ。

「規範読本18条にある『生徒に好かれよ、此れいかなる教育テクニックにも勝る也』
この精神さえあれば、あとは無用だ」という。12月6日京華時報(C1面)の結論に全く同感である。それにしても、生徒が大好きになるような先生は、一体どこにいるのだろうか?