先生の陰口で新聞に謝罪広告を求められた小学生

中国の失格教師の話題が続く。

中国では元々非常に敬われていた先生の地位は文革で地に落ちそれから30年以上経つ今も大して回復していない。

何と言っても逼迫した教育財政の影響で給与が少ないから優秀な人材が集まりにくい。先生になるくらいなら、区役所や警察の職員の方が良いかな〜というのがこちらの相場だ。(国は何をやっているのか!)

先生になる国家テストもものすごく簡単だ。国家教師資格試験とコネを持った塾は、高い授業料を払えさえすれば全ての受講生に2週間のコースで合格率96%を保証しているくらいだ。

その結果、私の知る限り先生の質は非常に低い。キリキリ〜とヒステリーに走る先生もいるし、生徒の心理なんて概念自体存在していないのではないかと思う発言も山ほどある。

今日の新聞には小学6年生の子が隣のクラスの先生は30.5元を集金、自分のクラスは30元を集金したことを友達とおしゃべりしていた時に隣の先生は馬鹿だと陰口をたたいた。運悪くその本人の梁先生に聞かれてしまった。

梁先生は怒った。2週間以内に何かしろ、と言ったらしい。生徒は梁先生に謝ったがそれだけじゃダメ。2週間たっても何もしなかった、誠意を見せなかったと今度は親を呼び出す。親はそれじゃ自分も付き添って全校生徒の前であなたに謝ると言ったが、これはこの子の担任のメンツをつぶすからダメ。新聞広告を出せと梁先生は指示。この子は260元を払って12日の大連の地方新聞に

「謝罪書:梁先生、僕はXXです。ここに僕がしたことを誠心誠意謝罪します。あなたを傷つけてしまったと分かっています、どうか許して下さい」

と出したという。
なんか、これって恋人同士の喧嘩みたいじゃないだろうか?
先生は生徒にすねている、ゴネていると言う印象だ。

このことが明るみに出てこの先生は結局、首になったが、こいうい成人としての成熟度さえ疑がわしいような人が子供の朝7時半から毎日12時間近くを支配しているかと思うとぞっとしてくる。

中国にも頭脳、情熱、誠意をもった優秀な若い人はたくさんいるのだから、是非ともそういう人に先生になってもらいたいものだ。