ネットの声は中国を代表しているか?

中国のネットの声は中国全体からみてどう位置付けられるべきか?これは案外難しい。

ネットユーザーは中国社会主流の民意を代表しているか?
ネットニュースと相互コミュニケーションは社会の主流メディアか?

2010年の人口センサスとCNNICの年に2回の調査データによると以下の通りだ:

‐中国のネットユーザー数は総人口の36.2%を占める4.85億人(約5億弱。先進国の普及率は60〜70%なのでそれよりは低いが、世界平均より高い)
‐年齢層は15〜59歳の労働人口が96%の大多数を占める。(中国の分け方は子供、労働人口、高齢者の3種類)
‐この労働人口層のネット普及率は49.5%。

また、10大ネットメディアによれば
‐4/5がネットでニュース、チャット、音楽をゲット
‐3/4がネットでニュースをチェック
‐2/3がネットで自分の意見を発表したり、動画をみている
‐2011年11月のデータでは微博人口は3億人を突破した

となると、文頭の質問への答えは大方YESと言えそうだ。勿論、60歳以上の意見と農村部の現役層(つまり農民)が抜け落ちているが、都市部の現役層の主流意見とは言えるだろう。
やはりこの声を無視することはできない。

今日も北京市で春節前にPM2.5のデータを公表するというニュースがでていた。ネット世論が騒いで3カ月の変化である。

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おまけ:関連資料 
ネット利用の目的は
約80%が検索と速報ニュース、音楽を上げている。
75%がニュース、65%がブログで微博は40%となっている。(CNNIC 2011速報)

ネットメディアの市場占有率では圧倒的に私企業が多く、国営メディアはトップ100のうち5社しかない。
1 百度 82.6%
2 騰訊 61.4%
3 新浪 38.3%
4 優酷 31.9%