春節終了

北京もほぼ春節が終わり、だんだん平常に戻りつつある。

甘粛省から掃除の王さんが戻ってきた。子供たちに1年ぶりに会ってまた分かれて戻ってきて、「行かなければ、会いたくなるけど、行くと戻ってきてからヘンな気分だ」と困惑を隠さない。
「行く方はまだいい、残される方がつらいものだよ」と慰めた。

前門の正義路に住む北京っ子のおっさんの車に乗った。
娘は今年300万元のアパートをパートナーと買い結婚。学生時代の友人で、夫婦でコンピューター関係の仕事をしている。

「この頃の子供は違う、世界中をぶらつける」というから、あなたも娘さんとどっかいったら?と言うと、行くならイギリスに行きたいという。

「日本は近すぎる」というから、日本の温泉はいいよ〜。雪の中で入る温泉は格別だ、と自分の春節休みを彷彿しつつ言うと、
「そうだ、昔自分だって北京の四合院の外に雪が舞い落ちる中、湯気の上がる羊のシャブシャブを食べた風景は格別だった」と日本の湯けむりの場面は一瞬にして北京の四合院に舞い戻った。

思いがけない北京っ子の「連想」よ。

降りがけに「忘れ物の無いように」というから、こちらはお愛想で「そうそう、最近帽子と手袋を忘れた」というと「老北京(北京っ子)は普通声を掛けて確認するものさ」と又得意げに一言。

こうしてまた、私の北京での日常が始まった。