「三好学生」評価、いまだに現役?一部で実験的に廃止

中国の小学校の熾烈なテストぶり、競争ぶりについてはこれまでも書いてきたが、今日の新聞にはトップの習近平のアメリカ訪問に続いて、3つ目に「実験2小学校(という名の名門校)で、「三好学生」評価を廃止」の記事がある。(新京報、京華時報ともに)

「三好学生」はもともと毛沢東が1954年に「学習良し、身体良し、人品良し」のモデル学生を推進するために作った小中学校生の評価体系。毎年、学校の15%の学生が選ばれその後、区が20〜25%を、市が更に選んで1学校の5%が市レベルの「三好学生」の認証を受ける。

実態では、日本の公立校受験の時の担任の「内申」に匹敵する点稼ぎポイントに変質しており、子供は勿論、親たちまで躍起になって認定目指してありとあらゆる手で奔走しているという。

日本の内申も非常に不愉快だった。
中国の場合、逃げ場がないところで点稼ぎ競争を子供に強いているから更に困る。
唯一の救いは、中国人もこれは時代遅れと感じている点だ。

中国の教育関係者曰く「元々非常に遅れた教育理念に基づいたシステム。早いうちから子供に良い子悪い子のレッテルを張るのは良くない。個々人の成長を公平に扱うべき」。

8000人強が参加した微博の調査でも79%が廃止に賛成、反対は21%だった。

古臭いままの教育体系。
でも、人々の感覚は明らかに変わっている。