ネットのSARSデマに2年の労働改造の刑!

微博で中国社会は変わっているか?これは今日の中国の熱いトピックだが、本日は政府の規制強化のニュースを一本。

▼2月19日、ネットサイト経営者の劉さんが「河北省の保定252病院で、SARS患者が1人確定・でた」と書きこみ、
▼23日に多くのネット上で転送され
▼25日、衛生省はネットで単なる「アデノウィルス」だったと公表。
▼27日、衛生省はデマ宣言発令。保定公安局はデマ流布の罪で書き込みをした劉氏に2年の「労働改造」を科した。

とにかく、他のニュースで252病院が一時期、一部を閉鎖したりして緊張したのは確かで、患者が出て、当初SARSが疑われたのも確かなようだから、この情報はかなり当たっている。最終的にはSARSではなかった、と言う結論に至ったと言うだけだから全くのデマとは言えない。

しかも、処せられた罰がこれまた人目を引く。「労働改造」とは労働改造所に収容されて、強制労働や学習を科されることだが、まさに不透明で強権的な中国の象徴のような組織・罰だ。

この処理に対してネット市民が黙っているわけがないだろう。
ネットではこれまでほぼ野放しにされていた市民に対して政府は労働改造の鞭を振るい始めた。

同じ新聞に「9項目の雷鋒学習の日常化」とあるが、これも時代に逆行しまくっている。

さて、これからどうなるか?
市民の反応や如何に?
時代に大いに逆行する本日の北京である。