笑えない「３０００万人の嫁なし男性」

中国で「剰女」というと余った女性、結婚できない女性、と言う意味だが、北京大学社会学学院の李建教授によれば「剰男」こそが本当の問題。

２０２０年には３０００万の結婚適齢期の男性があまる。すでに、近年起きている暴力事件にも早くも「剰男」の影が見えると言う。（网易-404）

３０００万人と言えばヨーロッパでは一国のサイズだ。男だけの国が出来るようなものだ。

中国の都市部の女性はとても優秀で高学歴。大学院生試験や公務員試験でも女性はかなり優勢。こういう超優秀な女性がちょうどいい相手を見つけられない現象を少々茶化して「剰女」と言っていたわけだが、「剰男」にはそんな笑う余裕はない。かなり深刻である。

世界的にも前例を見ない男女人口の不均衡な社会があと数年でやってくる。

今日は３月８日婦人の日だが、早速中国のメディアでは女性にとって理想の男性について書いているが、「どんなんに外で忙しくても、家に帰って台所に立つ男」とか「奥さんに足湯をしてあげる男」など日本の平均的男性像とはかなり違うレベルの男性像で賑わっている。この傾向、市場の原理が重々しくのしかかり否が応でも進みそうだ。茶化し屋の私として一番困るのは本当に「笑えない」ことだ。