中国の「見せる」文化と小学校公開授業

公開授業というものは日本にもあった。他の学校の先生やら校長先生やらきてちょっと緊張したものだ。

中国の公開授業はこんな風にするらしい。
クラスの中の出来の悪い子8人を他のクラスの出来の良い8人と入れ替えるというのだ。
「名誉ある」替え玉に選ばれて喜ぶ子供、「先生がご褒美くれるって」と目を輝かすが、一方で本当はそのクラスのメンバーなのに、その日だけ追いやられた8人のことを思った。

日本だったらあり得ないし、やられた子もさぞ傷つくと思う。
ここではこういうことも日常茶飯事なので、やられても日本程はめげないようだ。
その点はある意味すごいが、やはりこの「野蛮さ」は頂けない。

それにしても、人に見せるものは当然「作り物の最高のもの=フィクション」という常識がこちらにはある。
メンツの国の強がり、遅れへの劣等感だけではない、何か別のものも根底にあるような気がするが何なのだろうか。

中国で見せてくれるものはまずこうした裏があるのが、小学生の公開授業まで浸透している「常識」だ。
これ今日の北京なり。