禁止令にみる「日常」

どこの国でも、常識、非常識の尺度によって不思議な禁止令というものがある。
中国もしかり。

うちのアパートの地下駐輪場の規則には
「24時間管理人は常駐すべし。勝手に居なくならないこと」
「ここに洗濯物を干さないこと」(確かに、その看板のすぐ横に今日も干してあった)
「唾を地面にはかないこと」などが書かれている。

一昔前の国営雑貨店では、店員が恐ろしいサービスをしていたものだ。
私も店員しか届かないところに置いてある靴を指して、それを見せてください、とっても、知らんぷりしておしゃべりしていて、最後にようやく手にして見せてくれるかと思いき、投げて寄こしたのに度肝を抜かれたことがあるが、それどころじゃない。ある中国人曰く、雑貨店にはこんな規則が貼られていたという。

いつもの「唾を吐かないこと」などなどに続いて書かれているのは何と、
「お客様を罵らないこと」そして
「お客様を殴らないこと」!!。

さらに今日の微博ではこのほど、河南省商丘市の寧陵県にこんな弁公室が誕生して物議を醸し出しているいるという。
なんと「昼間からの酒飲み禁止弁公室」(中国語では「禁止午間飲酒弁公室」)!

農民たちにこういう暇役人を養わせるのはやめてほしいものだ。
地方政府人員の膨張は汚職の一種で長いこと問題として指摘されてきているのに、やっぱり一向に改善しない。

禁止令から見える本日の中国の「日常」はこんな風景である。