貴方の行動も360度把握, Beijing007!

ハイテク技術の進歩で最近は007の世界が目の前で起きている。
軍事費以上に治安維持費を使っている中国もすごいことになっている。

昨日の北京青年報には北京政府は「スマート(!智慧)北京行動綱要」を公表し、政府組織付近、公園や広場、地下、工事現場?などの公共スペースで映像監視システムを15年までに構築するという。

既に街中には交通違反監視のために2500台以上のカメラがあるというのに、更にこれからは、顔識別や交通パスによるナビゲーション(位置割り出し)データ(更に住宅情報、福祉情報等々)を合わせて全市で統一データ化するという。

「人々の移動を把握し、交通管理、社会治安、公共安全警報、突発性事件などに対応していく」というから恐ろしい。

微博の登録データは公安の身分データシステムと連動しているというし、もうありとあらゆるデータが当局に把握されているというわけだ。

それでも、ここは13億人がひしめく中国。村社会の日本とは違う。日本のようには簡単に全ては把握できない。名前をかえる人もいっぱいいるし、省は国規模ということもあり、省をまたぐ統一データも少ない。(今回もまずは北京市で実施するが、このデータシステムと上海のはまた別のシステムの可能性がある)

以前高速道路のスピード違反監視カメラに助手席に座っていた女性の胸を触りながら時速80キロのスピードで運転してた兄さんの写真がネットに出回り、「乳揉み兄さん」と命名されたことがあった。

まさに、こういう大量の監視情報のプライバシーをだれが守り、市民はどこまでアクセスできるのか、この辺を透明にしないといけない。

セキュリティー産業は大儲けのようだが、社会不安は監視では解決しないだろう。
漢方と同じく根っ子を治療しないと。

北京の街角は今や007。
どこで何をしていようが必ず撮られていますよ〜。
これ本日の北京なり。