水をください―海水、黄河、河北、山西から調達する北京

北京は世界的にも水資源が貧しい大都市だ。北京の水は官庁ダムと密雲ダムの2つのダムと地下水に依存しているが、ダム2つの供給量は12億立方メートルで、需要は25億立方メートルというから、半分も足りていない。

その結果、毎年基準以上を地下水からくみ上げ、河北省の4つのダムと山西省の2つのダムから調達している。

それでも足りないので今年は河北のダム1つと、黄河の水も調達することになったという。その上、海水を淡水化させて飲料水にするという。

90年代後半の大学生と言えば、毎日断水があり、シャワーを浴びるのは1週間に1回。男の子なんて髪の毛が黒光りしていたのが当たり前で、シャワー上がりに出くわすと「ピカピカ」に変身したものだが、今や時代は変わった。贅沢な生活に水を追いつかせるのは大変だ。

砂漠のまち、北京では水資源が殊の外、貴重である。
これ、本日の北京なり。