貴州少数民族、グローバル化のチャンスをつかめ

4月にかつてプロジェクトで入り浸っていた貴州省に久しぶりに行って、新たな展開に驚いた。
何が新しいかって

1、貴州省政府が真剣に観光促進に舵をきった
(雲南はとっくの昔から、四川は他の産業もあるせいか観光なんて別にと言う感じ)

2、少数民族に関する「表現」が新しくなっている、以前より洗練されてきた、

3、少数民族が「名誉回復」して、あるべき位置を獲得しつつある、彼らの地位は昔よりずっと向上している、大切な資源として扱われつつあるし、本人達も今更自分たちの伝統の価値を再認識しつつある

と言う点だ。そして、普段だと、中国のネックとなる「古くて、強くて、大きい行政」が少数民族村では、優れたリーダーの出現で、よりバランスのとれた民族観光を実現する基盤を提供している。コミュニティーをベースにした少数民族村の観光というカタチになりやすい。

となると、うまくやれば、これはチャンスではないか?と私はときめいたわけだ。

そして、これは真面目に考えていくと、世界のグローバリゼーションによる均一化と同時に進行するエスニシティの活性化現象の文脈で理解できる。

中国も北京オリンピックでの演出に見られたように、少数民族が伝統文化を守って生き生きと生活していることが世界に示す上で大切で、これまでのように少数民族が漢族化することではない、と価値観がシフトしてきている。

(とはいえ、漢族化とダブる現代化は世界のいかなる少数民族も免れないわけで、問題はこの衝撃による破壊を如何に最小限に抑えるかだ。と現実的な私は割り切って考えている)

という文章を今書いているのだが、まだ1000字位削らなければならない。

中国の少数民族の明日や如何に。私の原稿修正案や如何に。
これ、本日の中国とそれを書きとる私である。