中国向け日本情報を発信せよ

今日も職場で中国人向けに日本情報をウェイボでつぶやく運びに。さて、どんなコンテンツにすべきや、芸能人か、美食か、美女か、温泉か?という話になった。

いまや、共同通信がいち早くやり始めて、朝日も中国語で中国人を対象に日本語情報を発信している。先週、日本大使館もウェイボを開設。4億人に達したユーザーを持つウェイボを放っておく手はない、というのが時代の流れだ。

ところが、一方でそういう動きはどこ吹く風。日本の中国情報のコアは、相変わらず中国のぎらぎらした部分を切り取った情報だ。

先日も例外に漏れず、「海底LAO」という超コテコテサービスで中国人客の支持を得ている地元の四川火鍋レストランをNHKが番組化したのを見た知人は、「なんじゃありゃ?あんなのサービスじゃねえ、趣味悪〜」と辟易。いかなる悪趣味かを私に縦板に水で述べた。

リッチでエレガントなヨーロッパ的な「大人の」サービスの方が素敵だというのは、確かだし、そもそもどんなサービスを好むかは当然個人の自由だ。しかし、一方で、相も変わらず、中国のそういう部分をわざわざ穿り出してアーダコーダ言うことに「終始している」その人に何とも「不毛と違いますか?」と感じたのも事実である。

コテコテ、ゲロゲロの中国は探せば相変わらずあちこちに転がっているし、こういうネタになりやすいことをこれまた、臆せず「はっきり」表現しちゃうのが中国というものだ。そういう一面があるのは事実で、報道自体も嘘ではない。

しかし、ちょっと前には考えられなかった、中国の4億人のウェイボーユーザーに日本情報を発信する、というのが今時の北京の新しい風だ。変わらぬコテコテとともに、ものすごいスピードで変わっている部分もある。

日本の中国情報もそろそろ「更上一層楼」出来ぬものか?
日本のどんな情報を中国の人に発信するかを考えながらこう思った。