ニセのS&Bわさびで、脳心頭ビリビリ

最近中国で流行っていると言えば、「中国好声音」というオーディション番組。今夜も放映される。
この番組はオランダから正規の版権を買って中国にしては多額を費やして制作会社が制作し、テレビ局に8000万元で売ったという。

この記事を「中国版権ビジネスも活性化」とか言う題名で書いている記事を読んだ。中国は悪名高い「ニセモノ王国だから、日本企業は中国の版権ビジネスに消極的。一方、韓流は結構大胆な方法で進出している、日本ももっと中国事情を理解して」、というジェトロのレポートがあった。

それなりのところでは、それなりの本物、正規の版権ビジネスが活発化していると。

ところが、その晩、焼き鳥やで梅わさびのわさびをちょっと口にすると、ほんの少しなのにもかかわらず、脳心頭にビリビリきて、会話を4秒くらいフリーズしてしまった。なんじゃ、このわさびは、と思うと、その場にいた80年代から中国在住の先輩研究者が、「これ、ニセモノです。S&Bでなくて3&βみたいな字のパッケージで、中身は何かケミカルです。」と説明してくれた。

なるほど。すごい。このニセモノ。チューブ型の入れ物を見せてもらったが、日本語も間違っていず、ちょっと見は、エスビー社のものと全く同じ。日系スーパーには無いが、中国系にはあるという。その場にいた日本人は「お土産に買って行こう」とか「罰ゲームで食べさせよう」と大喜び。

とにかく、本物の版権ビジネスが活発化していますよ〜〜なんて言っておきながら、やっぱり巷ではこれかあ、とつくづくこの国の幅の広さを感じさせられた焼き鳥ナイトであった。
これ、本日の北京なり。