1700人の外国人記者大集合!18回党大会

今日の昼、ようやく党大会が「勝利閉幕」した。「第18回党大会後の貴方の期待は?」と街頭インタビューをしているが、まず私にしてみれば、一刻も早くこの(治安の)「1級防犯制御」を解き、タクシーの窓の取っ手を元に戻してもらいたい。

いつも通り抜けている大学構内へも入場禁止。いつも行く路上八百屋も強制休業。地下鉄には公安と保安の兄ちゃん3人が怖そうに直立しているし、とにかく不便だ。

北京住民にしてみれば百害あって一利なしの会議なのだが、それにしても、この会議は外国人には意外と人気がある。春の人民大会は各国外交団(大使館員)も呼ばれるのだが、館内では結構な競争となる。

あの中国の人民大会堂のステージをバックにした写真に自分を入れて撮りたい人は多いのだ。会議が無意味でつまらないのは皆重々承知だがミーハーに一度はその場に行ってみたい、と思うわけだ。

良く考えてみるとこれは不思議だ。これだけ皆、中国や会議自体を揶揄しつつも、中国の党大会とか人民代表大会とかには一度出てみたいと思ってしまうのだ。

今回会議に参加したのは2307人の党員だが、記者はそれを上回る2732人。そのうち1704人が外国人記者だ。(日本の政治イベントでこれだけ外国人記者が集まることはまずないだろう。)
5年前の17回大会の時は1146人だったというからすごい増加率だ。

日本のメディアでもこのところ党大会関連のニュースで目白押し。常務委員会が9人から7人になるとかならないとか、胡が完全引退するとかしないとか。はっきり言って北京ではこんなに熱くは報道していないし、市民の関心は極めて低い。

これだけ海外で騒がれるということは、やはり中国のソフトパワーの威力とも解釈できるのだろうか?

これ、本日のクールな北京を伝える熱い世界の目なり。