スタバの掃除 その2
この前スタバで起きた「従業員、やってきた友人にスタバ営業用カップをプレゼントす」、の巻を書いたが今日はその続き。
コメントを頂いたとおり、周りの人も特に騒がないというのもここ独特の「空気」で重要だが、ここでもう一つ重要なのは、友人の「その心」だ。
友人は小ざっぱりとしたダウンジャケットの若い男女二人。普通の市民だ。彼らは従業員に、「店で仕事しているなら、営業用の中古のカップの一つや二つくれてやっても大したこっちゃないでしょ、それくらい。」という無言の「期待」を投げかける。
これに応えてこそ、従業員は友人への「メンツ」も立つ。友人が遊びに来たのに何もあげないのもみっともない、と言うロジックだ。
共産党腐敗メカニズムも同じではないだろうか。社会の隅々まで張り巡らされた人情とメンツの権力乱用ネット。
中国には「不要白不要」という言い方がある。白は「無駄に」とか「いたずらに」と言う意味で、無駄に断る、(自分がもらわなければ他の人がもらうのにいたずらに)遠慮してもらわない、と言うような意味だ。
こういう逆回りの発想は、やはり生存競争が激しすぎたことによる負の遺産だろうか。
いずれにせよ、上は国家プロジェクト、下はスタバまで張り巡らされたこの「クモの巣」の掃除は大変である。
これ、本日の北京なり。