受賞しなけりゃやる価値なし=小学校のクラブ活動

分かりやすく「根本的に間違っている!」は中国の義務教育シーンでは日常茶飯事だが、今日もまた一つ。

先生曰く
「クラブ活動は生徒がやりたければ誰でも参加できるものじゃない。成長する子かどうかが問題だ。せっかく一生懸命やらせても受賞できなければ、全くの浪費だ。」

とこう来る。ここまで、あっけらかんと言われるともう笑うしかない。

何でもいいのだが、とにかく分かりやすい「結果」を示すものとして中国では「受賞」するのが、学生にクラブに参加させる目的という。受賞すると学校としてもメンツ(成績)が稼げるし、生徒個人も中学受験に有利な材料となる。というのが理屈だ。

当然ながらその反面、目に見える成果が出せなければやる意義なし!と言い切る。

なるほど、クラブは先生が「結果を出せそうな子供」だけを独断と偏見で選別し、子供の意思とは全く別に選ばれた子供で編成。指名を受けたら強制参加だ。

こういうものなのだ。中国の分かりやすさを追求する短絡的文化と前近代的な教育原理に基づいた典型的な「間違った」教育現場。

一方で、「先生が私を選んでくれない」といじける子供が全く居ないのはこの野蛮教育の唯一の予期せぬ「成果」かもしれない。

これ、本日の北京なり