南方粥から大気汚染へ

先週の水曜、9日頃までネットでは約1週間の間は南方週刊の改ざん問題で持ち切りだった。

9日の新京報には圧力に屈して環球時報のひどい社説をちいさ〜くして載せていたが、この踏み絵のようなえげつないやり方に抗議して新京報の社長が辞めるかも、と言う噂もでた。

同じ9日の同紙には普段のグルメ記事欄はよりによって「南方のお粥」と「南方周(末)」の音をとって、お粥を報道。お粥を運ぶ、勇気がある、温まる、など隠語で南方週末を支援した記事だった。

ほかにもネット通販最大手の京東の本のコーナーでも「南方は今年はいつもになく寒く、週末は渋滞で滞っているが、春は必ず来る」という大きなメッセージが。

南方への支援はあちこちで隠語を使って展開された。これって、革命っぽく何とも言えないロマンチックな匂いもする。

その後、省の宣伝部と南方週末と妥協案に合意したと伝えられて、週末からほぼこの話題は収まった。

その一方で、大気汚染が大々的に伝えられている。確かに汚染は困るが、今までのひどい汚染と報道とのバランスを考えると、今回の報道ぶりは何だかオープンすぎて恣意的なものを感じる。

こんなそんなで、南方の話題はすっかり静まってしまった。これも両者の手打の結果なのかもしれないが、不透明で、今一後味が悪い。

これ、本日の中国なり。