行政のデジタル化―病院予約成功!

中国の病院ほど困る公共サービスは無いが、この大問題児もこのところ若干進歩している。

民間の医師予約サービス(zhao好大夫網)がある。病名と地域を入れると、評判のいい医師リストがでてくる。書き込みはそれなりに信用できそう。ここでは、先生の診察予約や電話相談を150元位で仲介するサービスをしている。でも、私のように先生の評価を見るだけならタダで、どこの病院に評判の良い先生がいるかをリサーチするには大助かりだ。

このネットから前回書いた北京大第一病院のあるお医者さんを探していったのだが、確かに対応も丁寧で英語もできるし、とても良かった。

昨日、この医者を待っている間(待ち時間は2時間!)にネットで2日前に予約した患者さんにネット予約の話を聞いた。

そこで、私も今日その北京市政府主催の「病院ネット予約」(北京掛号網)にチャレンジし、無事予約が成功。一週間前から北京市内の全ての病院のかなりの医局での予約が可能で、パスポートでもIDでも身分証と携帯番号があれば外国人でも簡単な事前登録で無料で予約できる。

「専門家診察番号」を予約できる病院もあったが、私の見た病院では、一般の医師の番号しか出していず、専門家の指定は不可能。これはちょっと残念だったが、29日午前中の一般医師番号の予約ができた。これはかなり画期的だ。

市政府は様々なデジタル行政化を産業促進と合わせて実施していて、これもチャイナテレコムに政府が補助金を出してやったプロジェクトだ。公共料金のコンビニからの支払いなども、政府がPOS会社の拉卡拉に補助を出して実施している。

でも、めでたく予約が入ったあとふと思い出した。人民病院のすさまじい診察室のことを。しばらく行っていないが、どうなっているのか?

これ、進歩しつつある、とてつもなく大変な中国医療事情の話なり。