タクシー談義

今日は今年4回目の大気汚染黄色信号の日で、もやもや、前が見えない。市内可視度は500メートル以下まで下がった。

タクシーの運ちゃんが道端でPM2.5をモニタリングしてい環境保護局の車にじゃまだな〜と文句を言っているので、PM2.5を測るのは少なくとも進歩だというとすごい勢いで「それを知ったところでどうなるってんだ、食品安全も同じ、知ったところでどうにもならない」と言ってくる。その気持ちは分かるが、かなり頭に来ている様子。

ふむふむと言っていると「所詮、中共(産党)が政権に入る限り、この国に希望は無い。人々の倫理、道徳は地に落ち、信仰をもたない中国人は何も恐れずにありとあらゆるデタラメなことをしている」というではないか?

倫理、道徳、信仰と来たので、キリスト教かな?と思いその話を振ったが、どうも仏教徒らしい。ブッダ方面に詳しい様子だ。イエスキリストは想像の人物だが、ブッダは実物の人物だなどとも言っていた。

高校生の息子もいるが彼もクラスの党には入っていないと。中国で「中共」と言う言い方をする人は少ない。今回初めて聞いた。ホウリンコウとかはそう言うが、その一派なのだろうか?(ホウリンコウがやっている1元札の上への勝手なメッセージの書き込みにはその用語を使って批判している)

とにかく、すごい勢いで中国政府と今日の中国を批判するので、まあ、何事も少しずつ具体的に進歩することが大事。PM2.5だってアメリカの陰謀説から市民の声で180度変わって、政府もデータを公開し、対策を打つようになってきていると慌てて(なぜに?!)諭してしまった。

これ、本日の北京をかけ巡る怒れる運ちゃんなり。