「小日本」発言に挑む

北京でもう長いのでタクシーの運ちゃんに何を言われても驚かないが、今日は一日中原稿を書いていたせいもあるかも知らぬが、運ちゃんの「韓国人か?」no,「日本人か?」yes,「ああ、小日本」と言ってきた発言に食いついてしまった。

「いきなり何よそれ、罵らないで」というと向こうはいやいや「日本は小さい国だということだ」と子供だましのような弁解を始める。

戦争映画を見て育った、日本に対しては厭な感情がある。自分は日本のことは良く知っている、黒沢の映画も見ている、北海道から沖縄まであるのも知っている、という。日本は戦争の過去がある、ひどいことをしたと、日本は恐ろしい国だという。

私は、戦争は私も大反対だ。だが、いきなりあんたに日本人だからと「小日本」と言われる筋合いは全くない。と騒いだ。

そのうち、「日本と韓国と中国は皆手を結んだらいい、そうしたら、欧米諸国だって怖くない」と言いだす。

運ちゃん曰く、これまで日本人の乗客に「小日本」と言っても、皆うつむいて何も言わなかった。あんたは一番アグレッシブ(「xiao張」)だという。「今度から日本のお客さんにこんなこといきなりいうんじゃないよ!」というと「あっはっはあ〜」と無邪気に笑った。

これまでも、こういうい人とのコニュにケーションはこういう運びになる。日本を知っているという彼も、一人も日本の友達もいなければ、日本に行ったこともない。

でも、私がぎゃんぎゃんやると、シャッポを脱ぐどこか純情さともとれるしマヌケさともとれる一面がある。

これ、本日の北京の夜なり。