抗日戦争映画ブーム?

このところ、抗日戦争映画が再び流行っているという記事を昨日南方週末を引用したソフ―ニュースで読んだ。

南方週末の書き方はむしろこうした日本人を単純化した映画を「安全牌」だからと作るこの体制やそう動く社会全体を批判しているのだが、「鬼子映画」の話がソフーのお勧めニュースにでかでかと出るのも、気がかりだ。

2012年200以上のゴールデンタイムのテレビドラマのうち、抗日戦争・スパイものが70部以上。
2012年に政府が審査した現代をテーマにしたテレビドラマ、303部のうち約半分が近代革命もの。その大部分が抗日ものだったという。

日本兵はとにかくバカで残虐に描くようにというお上の指示があったと暴いているが、それはこれへの批判を込めてだろう。(そう言う記事が出回ることは新しい。)

さらにこれは儲かるし、政治的にも安全、と言う言い方をしてこの流行を分析している。

映画の残虐場面は一生人の感情を左右する。事実戦争ではそういう殺戮が繰り返されるのだろうが、敢えて憎しみの感情を再生させるのはどうなのか?そういう「実態」をあまりに単細胞と分析して書いている南方週末のような見方が一方で成熟して出てくるとともに、そんなドラマをあまねく好む一部の人も相変わらずいるという。

この前のタクシーの運ちゃんも抗日映画を見て育ったといってったけ!
これだけを相手のえげつなさと指摘するのも間違いだが、お互い美しくない、と感じるこの頃の日中である。