英単語2000ボキャブラリー以上

我々が英単語2000語を覚えたのはいつ頃のことだろうか?中学卒業?いや高校に入ってからか?

これは、昨日ばったり地下鉄で2回目にあった同じアパートに住む小学5年生のパパから聞いた話。彼はコンピュータープログラマーのような仕事をしていて、ママは教育ママ風で、娘さんは元気で感じが良いがしっかりした優等生タイプの子である。

このパパ曰く、中学受験準備では、少なくとも2000語を覚えなくてはならないという。「多分、2000語以上」と。前にも中学受験については書いたことがあるが、改めてびっくり。

更に、算数はオリンピック算数というのがあり、これまた、私などは全く歯が立たない代物。
このうちの娘さんは遅い方で、5年生から週末6時間、受験塾に行っているらしい。

お父さんは「こんなの良くない、学校の先生の質も悪い、欧米では子供に考えること、自分で調べることを教えるのに、中国はテストのための勉強ばかり」と正当な批判をするずんぐりした正直者風の自由主義者。

でも、「うちは大金持ちでもないし、コネもない。こうするしかない。中国の資源は少なく、競争は激しい」とズバリ。わかっちゃいるけど、他に道はないというジレンマだ。

娘さんは5月には英語の検定試験があり、合格してこういう各種証明書を集めないといけないらしい。何でも大学生が受ける4級レベルに相当とか。清華大学付属中学の付属塾に合格して通っている。塾と言えども選抜制。早くから付属校直営の「塾」に入り、「場所取り」をしておき、少しでも入学率を高める。

お上からは何度も禁止令が出ているが、手を変え品を変えで、競争がある限り、その競争の勝者を支援するビジネスは無くならない。

ふと、2000語どろこか100語も、いや下手すると10語も覚えていない子供について考えたが、強く生きてもらうしかない。やらせる親もやらせない親も同じに苦しい。

これ、本日の北京なり。