藩家園

本日は久しぶりに藩家園に。ここは何回行っても何とも面白い。ありとあらゆるものがあり、中国の活気そのものを感じられる。貴州省のミャオ族からチベット族、ウィグルまで中国全土の雑貨やアンティーク、手仕事で作ったものが集まっている。

店の人々もそうえげつなくない。写真を取っていても文句は言わないし、がつがつしていない。勿論、怪しげな骨董屋もいて、彼らはどう見ても30元くらいのつぼを600元と言ってくるけど。

ここは1992年に民間の骨董市としてオープン。今では中国で最大規模の骨董マーケットだ。見どころは土日に開かれる東半分の大きな屋根の下にでるフリーマーケットだ。そのほかの常設店は平日もあいているけど、こちらは週末だけ。しかも週末は朝4:30から開く。日曜の午後となると店をたたんでしむ人もいるので、ここはなるべく午前中には到着したい。

店だけで全国28省から来た1万人が

4.85万平方メートルの敷地に4000店を商う。土日の観光客は多い時には5万人に上ることも、うち外国人も1万人近くを占める。本日もミャオ族のシルバー小物を何10個と買い占めている年増の西欧人カップルを見かけた。

ここの客にはクリントン大統領時代のヒラリー夫人やギリシャのコンタス・シミティス首相(96〜04)などの海外のVIPもいる。

私の知り合いの某大手広告代理店のクリエーティブディレクターもかつてはここに通い、お宝探しにいそしんでいた。この人は一言も中国語を話さないのだが、交渉がうまい。交渉のコツは、先ず相場を知ること。欲しい物が見つかっても、周りの店での値段をチェックしてみる。次には、自分の主張を自信を持って言うこと。電卓をたたいて(店のひとは電卓を必ず持っている)「ノー」といって立ち去って強気の姿勢を見せるのも大切。

本日の収穫はミャオ族のシルバー小物。腕輪(60元)、景徳鎮の大きな花瓶(本当は壺だったのだが、蓋が無くなっており、たった110元だった!)復古調の木製手桶だ(160元)、小皿20元〜25元×8個。

そして何より色とりどりの写真。ここ程モチーフが豊かな場所も北京にはあるまい。大満足の骨董散歩であった。

これ、本日の北京なり。