100万元(1600万円)積んでも入れない中学

今日は中学体育教師のOさんとおしゃべり。彼は現役だけあって、学校事情に詳しい。

北京で一番門が狭き小学校は人民病院のすぐ裏にある北京実験小学校だそうだ。温家宝の孫もこことかで、とにかく政治家の子弟が多い。しかし、面白いことにこういう貴族学校では、「快楽教育」をうたっている。ここに孫を通わせている同じ階の四川訛りのきついおじいちゃん曰く「何にも勉強させないからだめだ」とか。つまり、中国らしくない、のびのび教育をやっているのだ。特権階級の行く学校ではすでに導入されているということだ。

そして「北京四中」に受験して、公表されている合格点に4点足りなかった知人に頼まれてOさんは校長先生に話す機会をもうけたらしい。なんと、このOさんの知人は100万元(1600万円!)だすからどうにか息子を入れてやってくれ、と校長に言ったという。すると校長は首を横に振り「公表合格点に達している人が500万元くれても、取れない。4点足りない人は全然無理」と言ったそうだ。ええ〜500万元って8千万円よ、日本では。

もう狂っているとしか言いようがない。「金の問題」ではなく「権の問題」と言ってったっけ。来ているのは政治家の氏族で、こちらものびのび教育、弁論大会などでも立派にやって見せる優秀君・ちゃん達が揃っているらしい。

かく云う彼も、中国は共産党一党独裁だから、この国に民主はないから、タマーダと言っている。中国で教育の悪口を言わない人はいないが、とにかく変わらない。

これ、本日の立ち話なり。