国の地位逆転について考える:大英帝国もアメリカにジェラシーを感じた

昨日はフレッシュジュースを外で飲みながらこんな話を聞いた。

国も人同様に隆盛と衰退するもの。かつての大英帝国も、米国に追い抜かれた歴史を経て今日に至っているのだが、この時、口に出せないいらだちや嫉妬の感情があったと言う。

いま、日中に起きているのもまさに同じこと。
日本人にとっては口に出せない中国へのいらだち、焦りを中国に感じる人が増えている。
10年前までにあった、中国に対する絶対的な優位性はもうないのだ。

そうしたもつれる感情と相互作用で、国粋的な、反中、反韓国、かつての軍国主義を正当化する右翼的主張が主流になりつつある。橋下発言だって昔は絶対言えないことだったが、今だから言える、そういう方向に日本がぐっと流れていっている。

連日、如何に中国のレベルが低いか、悪いかをひっきりなしにやっている。これを見ていりゃ誰でも中国を嫌いになるというようなものがすごく増えている。この流れを作ったのがマスコミ。PM2.5、インフルエンザ、食品と徹底的に大げさに流している。それに対して知識人は理性的な発言をちっともしていない、責任がある、と。

日本はまず、地位が逆転している、と言う事実さえ直視できていない。
そして世界がそういう方向で変化し続けるという未来像も受け入れられない。

対等な隣国としてもっと自分にも自信をもって堂々と、そして相手もしっかり大人としてみて対等に扱わないと。

世界中の空気が読めずに、親父丸出しな日本では、本当に相手にされなくなってしまう。
それは、日本の国益じゃない。
日本人として誇りをもつからこそ、橋下を恥と私は感じる。
知識人、マスコミ、このままじゃいかん!

これ、本日の北京なり。