客観性?いやいやそれよりとにかく「満点」です

日中の企業に関する記事で、自分の商品を5つのカテゴリーで自己評価してもらった。

これは、記事に厚みを持たせるための遊びで、そもそも自己評価なのだから、かなり企業に甘いものだ。ただ、読者がそれを見る時、5項目満点だったら、却って信憑性がない。自己評価そのものが、それでは、存在意義がなくなる。

そこで、事前に「オール5などの平坦な評価は避け、必ず、評価には3(普通)と5(とても良い)を入れてください。」とお願いしておいた。

日系企業はきちんとその通りになかなかの自己評価をだしてきてくれた。ところが、中国系は2社ともオール5の満点。

説明全然読んでいないし、こちらの窓口になる中国人担当者も「どこに自分の商品に欠陥があるなんて宣伝する企業がいるの?絶対オール5じゃないとダメ」と信じて疑わず、一歩も交渉の余地なし。

なるほど。これが中国の「常識」である。これは、客観的評価が存在しない社会だからなのか?日本人的にオール5を出す企業はまずない。却って安っぽく映るからだ。日本人に売りたかったら、客観性があるべく振舞った方が得策なのに、中国人はそうは考えない。

これは、さっきの子育て記事での「問題指摘→しかし実はこんな良いところもある」という論法が受け入れられない原因の一つなのかもしれない。

これ、本日の中国文化なり。