友人の集まりに見る中国風子育ていろいろ

先週末は10年来の友人達が15,6人集まって夕食だった。10年前はシングルも多かったが今は結婚し、小さい子供が結構いる。妊婦も含めて子供がいるのが我が家を含めて5組。

この5組がそれぞれ特色がある。

まず、妊婦だが、彼女たちはさ来週出産のためにカルフォルニアに渡る。うちの子供に「何で北京にいるのに、北京で生まないの?」ともっとな質問を受けた。でも、面白いのはある数式で、中国政府への2人目の罰金は36万元。それだけの費用があれば、アメリカで生んだ方が数段安く付くという。罰金が本当にそんなに高騰しているかは調べてみないと分んないが、その数式自体が中国独特。

二人目は2歳で歩き回れる男の子。何でも奥さんは元大手新聞記者(で偶然にもかつて私のプロジェクトも取材している)。40過ぎに産んだ。奥さんの両親と姉夫婦が同じアパートに住んでガッツリ彼女の子育てをサポートしているらしい。お陰で子供は大人依存症の様子で、とにかく手間がかる。せっかくの夕食も彼女は子供につきっきりで何も食べれない。パパも緊張した様子で面を子供と奥さんの居る1階まで運んだりしている。それでも奥さんはパパに超不満で、ぷんぷん怒って帰って行った。甘やかしすぎ、手間かけ過ぎで、子育てにくたくたの疲れた奥さんだった。

3人目は元モデルだった奥さんと1歳の子供。モデルの時の厚化粧はなく、素ッピンでママらしくなって現れた。そして彼女の横にはおばあちゃんも同伴。旦那と彼女、おばあちゃん、そして子供が円卓に就いた。これもまた、非常に中国的。

4人目は夫婦共にアメリカでPHDを取ったスマートなカップル。子供は1歳。こちらのジジババさんは子育てに熱心すぎて、却って子供を気軽に外に出してくれない、とか。彼女たちはリラックスして大人の会食を楽しんでいてよさそうだったが、これもまた中国のおじいちゃん、おばあちゃんならでは。

そして5人目は我が家。こういう場に連れ出すと生意気に会話のキャッチボールをし、良く食べる我が子は、「うちもこんな風に育てたい」と過大評価されるのであった。

中国の人も好んで甘やかしているわけではないのだろう。でもどういうわけか、仕事上や1人の大人としては超優秀で素敵な人なのに、親になると、急に自信ゼロで、グラグラして子供に振り回されるケースが多い。これはなぜなのか研究中だ。

これ、今週末の夕食会なり。