新人類−90後のY君

昨日ばったり、昔その店で働いていた専門学校卒、コーヒー大好きの23歳のY君にであった。彼は、いわゆる「90後」の中国新人類だ。

去年の9月からその店ではたらき、今年の春にやめて、個人オーナーのかわいいカフェで働いていたが秋に又やめて雲南省に旅行に行ってきたという。

Costaもスタバもバイトの場合の時給は12元。(200円)
社員でも、月2〜3000元(3.3〜5万円)という。
「給料がこんなに安いから、皆すぐ辞めるんだよ」という。

確かによく見ていると3ヶ月くらいで人が辞めていく。店員の回転はものすごく速い。彼も去年の初めに辞めて、昨日来て知っている店員は1人しかいない、彼と働いていた同僚もほとんど辞めた。

そんな彼にWHAT'S UPと聞いてみたら、通州に60平方メートルの家を買ったという。ロフト式だそうだ。通州でも1平方メートル2,3万元(33〜50万円)もする。約2000万円の買い物は、親がサポートしてくれたとか。

さらに、彼はコーヒー屋さんを開く計画もあり、こちらも親が支援してくれるので、すごく感謝しているとか。でも、これから店を開業するという緊張や気迫はまったく希薄で、のんびりしている。

ちょっと複雑な思いが一瞬したものの、「それはよかったね」とお祝いした。

雲南省では、いっぱいヒッチハイクで旅をするバックパッカーに出会ったとか。彼もコーヒー屋で臨時働きをしてただで宿泊・食事を受けないか、と声をかけられたとうれしそうに言う。

肩に力が入っていないというか、軽いというか、若いというか、無責任というか、こういう人々もだんだん増えている。

これは、まさに良くも悪くも生きるために奮闘してきた過去の中国にとっては新人類だ。あの悲壮感はどこにも無い。日本とだんだん差はなくなっている。

これ、昨日の北京なり。