一杯の牛乳と一個のゆで卵

我が家は牛乳を1日2本取っているが、最近やたらと余ってしまって、困っている。

農村での小学校の様子についておしゃべりしていたら、去年から栄養朝食が始まり、毎朝学校で、一杯(ホントはひと袋)の牛乳と1個のゆで卵が出るようになったという。

これは四川でも実施されているのを聞いた。
この一年の変化だ。

子供は6時に起きて30分先の学校に歩いていく。学校は7時から開始という。早い。7−12時、2時ー5時が授業。

留守のジジババは寝ているので、子供兄弟二人だけで起きて、マントウを握り締めてでかけ、行く道で食べる。昼も時間がないとマントウだったという。

それが、最近は学校でこれを出してくれるので、とても良い、と微笑むWさん。

学校は最初はその場で食べるよういい、もって帰らせてくれなかったが、最近は持ち帰られるので、もって帰ってきてジジババにあげようとする、という。何と偉い子供か。

四川でも、その牛乳を貰いたくて、学生の妹や弟が学校にきて、兄ちゃんがその子にあげているという話を聞いたが、こちらも同じだ。

貧しい子は家族にも優しくしてあげられる。
都市部のme me主義の子供とは全く違う。
これだけのハードな学校を朝、昼マントウでこなし、農繁期の週末には畑に出て手伝う。

将来、人材がでるとすれば、こういう苦労を乗り越えて頑張った子供だろう。

これ、本日の北京で聞いた田舎の話なり