壁の上の珈琲と中国

本日はいつもの大好きなZ老師とおしゃべりをした。

その中で、中国の4兆元のインフラ投資の頃は発展改革委員会の周りのコピー屋さんは大繁盛で3人でコピー機が壊れるほど全国の役人がプロジェクト申請参りに来ていたという。

ところが、今は改革領導小組の6人が発改委以上の力を持っており、発改委は非常に不満に思っているという。

なるほど、物事の認識は動いている。そこから、そもそもあの4兆元プロジェクトで、全国の腐敗・汚職役人が懐を温め、北京のスモッグが始まり、貧富の格差も開いたという話になり、一番重要なのは、最後は人々の「信仰」だが、今これがない、という話に進んだ。

昔は虽然受欺负,不公正但大家都是「老老实实做人,认认真真工作」把好的传统观念毁灭,10年文革造成灾难现在农民小孩也不愿意回老家.只想赚钱,发财就行,干的是做假货,骗人等.

あと、中国人が最近急に自分は世界一、みんな中国のお金を必要としている、というような言い方をするのは本当に気に入らないという。ひけらかすのはある意味で劣等感の裏返しではないか?というと、そうだ、あと、歴史的に踏みにじられた経験からの反動だ、という。
最近娘が微信で送ってくれた話に壁の上のコーヒーというのがあった、感動した。といって老師は話す。アメリカのコーヒー屋さんに一人のお客がきてコーヒーを2杯オーダーし、1杯飲んで二人分のお金を払って帰っていくお客がいた。従業員は一杯のコーヒーを壁に貼った。よくわからないままその日はこれを見ていた中国人も帰り、また後日行ってみてようやくわかったという。

ある日おんぼろをまとった人が店に来て、「壁の上のコーヒー一杯ください」、とオーダーすると従業員は慣れた様子で丁寧に彼にコーヒーを出したという。そして壁の上のコーヒーの紙を一つ外してゴミ箱に捨てたと。

こういうことが成立するには、その社会全体の风气が良くないとできない。市場経済だから、この店のボスも靠群众によってこの仕組みを可能にしている。彼も壁に貼られたコーヒーを人のいない時に捨てたりしないし、ただのコーヒーを飲みに来る貧しいひとも、一人で何杯も独占しようとしたりしない、これは社会全体の気質が成せる技だと。

市场经济上 良性 以人为上 小事做得到,穷人也有自尊,不会拿2,3杯.
社会风气 就靠教育 经济,文化,金钱化 两个人可以共同克服奋斗吗

確かに、そう言われてみれば中国で「無料サービス」なんてやると三分くらいでみんな強盗にあったようになくなるし、慈善活動なんてやると、世界にただってことはありえない、本当の目的は何だ?何ていろいろ勘繰られる。まだ、こんな壁のコーヒーは成り立たない社会だ。

ああ、中国よ、中国よ、どうしたもんだか。
Z老師との会話はいつも収穫大である。

これ、本日の北京なり。