中国のイクメンと育児

最近中国の育児事情について書いた。世界的に見れば日本の男女のあり方は先進国ではかなり特異であるのだが、そういう事実は日本にはあまり伝わっていないというか認識されていない。

中国はそもそも社会主義。毛沢東の功績をあげるなら、やはり国を統一したことと、女性解放だろう。中国の都市部の女性たちはすごい。

まあ、これは古い話なので置いておこう。
とにかく、中国では日本と比べれればイクメン度は遥かに高く、男性も出産の際は1,2週間は休み、妻たちの面倒を見るし、いろいろ育児に関わる。もう一つの特徴は老人が育児の負担を負っている点だ。中国では、若いカップルは働き、老人は子育てをするのが、家族として当然という古いしきたりがあり、今でもそうだ。

最近の一人っ子夫婦のZさんの育児状況を聞いて驚いた。
去年の秋に子供が生まれた。Zさんも夫婦共働き。二人とも河北の人で老人は北京にいないので、子供を昼間だけ見てもらうわけにもいかない。そこで、子供は河北省の妻の実家に預けたままという。二人の愛の巣の北京の家にはまだ子供は一度も来たことが無い。

二人とも大変とはいえ、それほど残業もないし、お手伝いさんを頼めば(確かに最近は安くなく、二人で1万元弱の収入のうち、お手伝いさんも3000元位はする)どうにかなると思うのだが。

こういう場合、老人が北京に上京して子供の面倒を見るパターンが多い。それなら、まあ、何となく分るが(老人にとっては大変だろうが)、きれいさっぱり子供を預けて二人暮らしというのは進歩的な?私にとってもちょっとわだかまりが残る。

まあ、人の家の事情だから私があれこれ言うことではないが、自分の考えもしっかりしているし、頼もしい優秀なZ君においておや、やっぱり彼も一人っ子だったのか?というか弱さを感じてしまった。

これ、本日の北京なり。