80後の超国際人企業家にあった

昨日はいろいろと収穫のあった日だった。

一つは知人が働く環境ベンチャーの社長さんインタビュー。この女性がすごい。30歳で日本語、英語ペラペラ。小学校日本、中高中国(名門人民大付属)大学OXFORD、その後コンサルで2年。戻って4年前に起業して現在に至ると。昨日尋ねたオフィスは市中心の立派なオフィスビルだ。看板が出ていないものの、住居兼オフィスから出発し3回引っ越ししてようやく獲得した事務所という。立派だ。

この会社に行ったのは火曜日にここが主催するCSRのチャリティーコンサートに行き、その規模に驚かされたからだ。

ホールは超一流の中山音楽堂。天安門のすぐ横のおひざ元だ。パイプオルガンもある立派なホールに、盲人や民工小学生の歌声が響いた。そしてフルのオーケストラの四季・冬などもとてもよかった。オーケストラもNGOで普段音楽に触れることのない小学生などに芸術教育や情操教区などをしているらしい。

一流ホールでの実施に「皆、ただで貸してもらっているとか儲かったんだろうと思うが、全て持ち出しでやっている」と彼女は答える。

CSRの実施に関しては私が思っていたほど楽観的な状況ではなく、資金は持ち出し、社員からはチャリティーコンサートを手伝って「残業代出るんですか?」と文句を言われるという。「社員の間に平等に一緒にやるという考えがない。封建的な階級制のメンタリティーが染みついている」という。他の会社のCSRと呼ぶものをみても、表面的だと感じるという。

それでも彼女がCSRをやるのは、自分はこんなに恵まれているのだから、何かを中国の困った人に返したいという思いという。社会責任に対しても親とは考えが違う。親はきっとこのコンサートを見ても「そんな時間があるなら休んだらいい、金儲けしたらいい」と思うかもしれないという。自分はプロボノでやろうとしているけど、ど。あと、仏教ではすべてが因果関係にあるというけれど、キリスト教と違ってこれなら説明できるような気もする。、人間の上に何か力があるとは感じる。

彼女のプロファイルについて聞くと、まず一番に説明してくれたのが、彼女の祖父母のこと。1910年生まれで地主の子で豊かだったが入党し馬凱と同じ大園に住んでいた部長級の仕事をした。高級官僚子弟に当たる父は北京大の日本語専門で、普通の社会の人と比べると一図で、単純、ピュアなところがある。そういう血を引いているのかもしれない、という。

豊かな良家に生まれたからあるスケールの大きさと大らかさ、そして理想があるのかもしれない。

いろんな意味で例外的存在の彼女だが、明るく、理想を持ち、いきいきとしていて、ただ話しているだけで元気にさせられるそういう人だ。

そんな彼女もAPECでは「ちょっとうれしかった」という。前の上海APECとは違い、世界のリーダーが皆揃い、滞在時間も長かった。ボディラングイッチからも中国に歩み寄っているのが読み取れた。中国の世界経済への影響力が1,2位になっているのだと思ったという。

こういう人が企業活動をし、CSRをする。これが今の中国の一コマ。
これ、本日の北京なり。