日本に降り立って思うこと
知人が日本の成田に降り立つと突然、自分は無力になったと思えてくる、という。
また、別の中国人以上に中国人的な中国語をしゃべる日本人も、日本に帰ると居心地は確かにいいのだが、牙を抜かれたようで、体の力が脱力してしまう、という。
この気持ちよく分かる。私も夏に日本に戻り日本のサービスの良さ、いちいち戦わなくてよいことに感動した。
そんな居心地の良い日本から北京を眺めると、よくもまあ、自分はあんなに激しい大地で海千山千でやってこれたのだろうか?と思えてきた。考えるだけでも、疲れてくる思いだった。
でも、10日位すると、今度は何となく物足りなく感じてくる。自分が立っていないというか、日本で目立たないように角を取り、丸く流れようとするためにエネルギーを使っているような気がしてきた。
文頭の友人たちの言う感覚だ。
北京に戻ってしまえば、心配は無用で、すぐに慣れてしまう。
そして今日も私の牙のある生活はここで続いている。
これ、本日の北京なり。