25歳の彼は一人っ子政策?僕には関係ないよ〜

一人っ子政策の影響ということで、早速思い当たる一人っ子の青年を訪ねてきた。

青年は、自分の事業を立ち上げてようやく1年半立ったところでまだ赤字だが、利益率は昨年同期の倍以上に増えて上向いていると熱く事業の苦労と喜びを語る。

彼女は仕事が忙しくてとてもそれどころじゃないという。
「田舎の中学時代の友人などは25歳の夏にどどどっと結婚した一派もいるし、速いやつは子供も産んだけど、僕は全然」と。僕にとってはこの店が子供だ、という。
まあ、正直、そういう気持ちなんだろう。

考えてみれば彼の言うのも無理ない。
だって、1980年からこの政策を始めたわけで、今35歳以下は都市部であれば基本的に一人っ子だから、前から二人目はOKなのだ。
(2000年当時から相手も一人子なら、そして去年からはどちらか片方が一人っ子なら二人目OKであったのだから。)

となると、今回の政策で影響を受けるのは、35歳以上で、既に子供がいる人だろう。高齢出産対象者のアラフォーの人だ。

職場でも中堅でバリバリやっている人で、両親は60後半から70代の人だ。経済的に余裕のある人は今まででも、罰金で片づけて生むという選択が可能だったので、そうでない、人。

更に、経済的にも、規律的にも最後まで縛られていた公務員への影響は一番大きいかもしれない。

でも、逆に言うと、若い世代達へのインパクトはそれほどない、だから、それほど多くの人が関心を持っているわけでもない、ともいえるのかもしれない。

日本を始め、海外では大きく報じられているけど、中国の当事者たちは案外「どうでもいい」のかもしれない。

これ、青年と会って感じたこと。
本日の北京なり。

寒風吹きすさぶ本日。チャリで風に立ち向かって前進していた時は、本当に生命の危険を感じるほど寒かった。息も絶え絶え屋内にたどり着いたときは体内のカロリーを全て燃やし尽くしたような虚脱感さえも。強風のお陰でめったに見えない透き通った青い空に満月が煌々と輝いているけど。危険なほど寒くなった北京の夜にて。