3月8日国際婦人の日 「恐妻家ってカッコイイ?!」

本日は中国の婦人の日である。
かつてすべてが国営だったころはこの日は女子職員は半日OFF。単位(職場)は食品や電化製品などを会社の福利として女子職員に配るのが当たり前だった。最近も企業は福利厚生の良さをアピールしたいのであれば、この日に何もしないわけにはいかない。

子どもの小学校でも男性の先生達が女教師に合唱して歌を贈ったという。

で、中国の男女関係のカタチだが、日本と明らかに違う。日本の女性は我慢強く表に出てあれこれ言わないのが良いとされてきた。今でもそう心の中で願う男性も、そう見せて、良い妻を演じる女性もいるだろう。

一方、中国では、女性は皆怒りやすいものだが、男性はそういう女性を上手にあやしてあげることができるのが能力、という相場がある。中国の寸劇にしても、映画にしても、夫婦の姿は基本的に強く怒りんぼ奥さんとそれを見守る旦那が登場する。これが、まあ、中国社会で普通にある、とされているカタチだ。

だから、中国では、自分は奥さんに牛耳られているとわざと自嘲し、公言する男性が多い。この辺が実際はそうであっても、外からはそう見られたくない日本の男性と違う。むしろ、そう言って笑い飛ばして、本当の大切な所は奥さんのコントロールは及ばない聖域を持っている。

私からはそういう狡猾さと大人らしさ故の「恐妻家」の振り、のように見えるのだが、どうだろうか。日本の女性が旦那を立てて掌で転がす方なら、中国はむしろその反対ではないだろうか。

これ「3・8婦女の日」の北京で思う男女のカタチなり。