翌朝になっても帰らない子ども

昨日北京の南の方に住む同僚からちょっと気の毒な子供の話を聞いた。

その子は雲南省など外から来た子で、バラックのような平屋に住みながら同僚の子と同じ小学校に通う小学3年生の女の子。普段親同士の付き合いはなかったという。

金曜の午後に同僚の家に遊びに来るというから同意して遊ばせていたら、夜になったがその子の親は一向に連絡してこない。仕方がないので同僚が子供に親に連絡をさせるが、電話も出ない。やっとでたが、じゃあどうやって行くのと道を聞いてまた連絡が取れない。夜も11時近くになってどうやらこっちに向かうと言っていた母親は実は河北省に行ってしまったことが判明。母親はその子に父親に連絡して面倒をみてもらうよう言ったらしいがとにかくその晩は同僚の家に泊まったのだとか。

翌朝になっても、その子の親は連絡がなく、電話にも出ない。用事があった同僚は仕方なくその子の家まで送り届けた。家ではお父さんは寝ていたらしい。その子はぼろい家に彼女たちが入るのを嫌がったが、同僚は本当の親なのかを見極める責務があると思って入って行ったという。

子の両親は離婚しているか、とにかくうまくいっていないのだろう。それにしても、3年生の小さな女の子を友人の家にポイと置いて全く構わないというのも子供にとってはかわいそうだ。

我が家に子供のクラスメートをよんだ時は親まで着いてきて、それはそれで過保護過ぎてウザったいが、こちらは放任を通りこして、放置に近く、これも良くない。子どもが元気に育ってくれるように祈るしかないが、心配だ。

同僚の旦那はなんでそんな親も知らない子を家に呼んだのかと同僚のうかつさを指摘し、子供にもあの子とは遊ぶなと言ったのだそうだ。子どもに罪はないのだが。

これ、本日の北京で聞いたちょっとかわいそうな子供の話。