魏則西事件その3 最終報告書

「魏則西事件の報告書が公開された」、というのが今日の新京報のトップだ。

衛生委員会、軍委と武警部隊のそれぞれの後勤保障部衛生局の3者による武警北京市総隊第2病院に対する調査結果が出ている。

武警2病院に対しては、非合法な外部への請負いを停止させ、責任者2人を更迭、ニセ広告を削除、未許可の臨床医療技術の使用を禁止、というもの。

これって、あまりに極地的すぎないか。そもそも、衛生省の監督不行き届きなのに、その責任は全く問われていないし、対象は全国の病院ではなく、あくまで、事件の起きた武警北京2院だけ。

それにしても、衛生省は軍部系統の病院には手を出しにくい、という事情もあるのかも。軍系統は勝手に独立国になっているということの裏返しでもあったのかも。

百度については、医療・保険関係の広告を整理、曖昧な情報によって誤解を招いた場合賠償する、検索ランキングはお金だけを基準としない、というこれまた良い加減な対応だ。

これだけ話題になり、人が死んでも、最後の対応はたったこれだけ。調査結果がでた、ということでこれで幕引きと言うわけだろう。魏君はこれでは死にきれないのではないだろうか。

これ、本日の北京なり。