目指せサッカー立国、6万競技場を建設&郊外市場また閉鎖、2万人の外省人を「疎解」(追い出し)

本日の新京報から2つ。

一つは2020年までに全国で6万のサッカー場を建設するという計画。国家発展改革委員会と体育局が公表した。うち、4万カ所は学校内に、2万カ所は一般社会で建設する。サッカーに力を入れている小中学校で一つ以上、県レベルで2つ以上作る。また、政府が投資して作ったものは公共性を重んじて、無料または安く開放すべきなど、当たり前のことだが実施されていないので、注意書きがある。

中国の小中学校の施設は本当に日本と比べればお粗末だ。サッカー場なんてあるところはごく一部だろう。それにしても、既に2016年も半ばまで来ているというのに、4.5年で6万カ所を建設するというのは中国スピードだ。

とは言え、恩恵もある。これまで小学生は勉強だけすれば、あとは家事も何も何もしなくてよい、というエリート主義の弊害でスポーツの機会は少なかったが、このサッカー新興政策で、わが友の子供は週回学校のサッカーチームに選抜されてサッカー三昧という。週末も合わせると1週間で4,5日やっていることになる。じじばばは勉強がおろそかになるのでは、とサッカーに反対らしいが、元気に子供がサッカーできるのは素晴らしいことだ。良いこともある。

もう一つのニュースはちょうど20年前に北京の北にできた万家灯火市場が昨日閉鎖されたことだ。倉庫も含めると9万平方メートル、650店舗、外省人1万人が働く北京の照明家具専門市場。今後は中関村東昇科技園を建設するという。 海淀区ではこれまでに11の市場を閉鎖し、これからこの付近の8つの市場も閉鎖し、2万人を追い払う計画という。7割が里に帰り3割は北京の他のエリアでで直すらしい。

都市と農村の融合とか言ってどんどん外の人を受け入れた政策に転じたのが5年前。北京の人口はうなぎ上りに増えたもので、今度は追い出す政策に180度転じ、その具体策として郊外のローエンドな市場をバリバリ閉鎖している。

我が家の近所の私の行きつけの動物園服装市場や明光寺農貿市場も閉鎖され、あの人達はどうしているのだろうか。金五星も無くなりそうだ。

閉鎖と言ったら、うも言わさず閉鎖だ。
追い出される方も文句を言うより、次はどこで生き残るかを既に考え、行動している。
これ、本日の北京なり。