進歩的な70後のママとの会話

最近は締切が立て込みピンチだ。もう地下鉄なんてやめて、今日は順風車で出勤することにした。

個性的な赤い車でやってきた女性とおしゃべりした。彼女に90後と80後はどう違うかと聞いてみた。彼女曰く、90後はわがままとか好き勝手で責任感が無いとか言われているけど、違う。組織の指導者は今は大体70後だけど、彼らは90後の価値観を分かっていない。90後だって、別に必要な時に残業したり、努力することも惜しまない、ただ、自分の好きなことやりたいことを大切にするから、そういう彼らの価値観を大切にしてあげないといけないのだ。大抵の70後はそれができないという。

80後と90後の違いはと聞いたら、80後の方がプレッシャーがあったかも。90後は何でも自由で、ブランドだからとかじゃなくて、自分が好きだから、という自由な自分文化を持っている人が多い。ブランド品とかを買うのは70後、80後が多い、彼らは虚栄心が強く虚偽的。人と比べたがる。

70後はもう、社会で出世すべきは出世し、もう大体先は見えてきて、これ以上大きく変わる可能性はなくなってきた。となると、今度は自分の子どもで比べ始める。子供を出世させて勝とうという競争がある。自分が無理だった分、子供に賭けて出世を願う教育ママが多過ぎる。

私はそういう意味では非主流派だ。子供にはとにかくハッピーでいてくれればいいと思う。宿題をしたくなければして行かなくても、先生に怒られるのは子供で私とは関係ない。勉強をしたければ頑張ればいいし、勉強が苦手なら他にもいろいろできることはある。牛追いになったとしても何も悪いことは無い、良い空気を吸ってのんびり牛と暮らすのもいいじゃないか。でも、宿題して行かないとかしたら、家の息子の先生はそういう子を滅茶苦茶虐めたよ、この子は良くない子、遊んじゃいけませんと宣言したよといったらものすごい剣幕で私と同じように怒っていた。この話はいつもしているが、こんなに素直に真向から起こった人は彼女が初めてだ。校長から教育大臣にまで訴えてやる!と叫んでいた。私もそう思うよ。

で、70後の父母は自分のことでは能力もあるし、いろいろ有能なのに、子育てになると突然うろたえてしまう人が多い、70後の両親たちの頃は子供に期待して、厳しく求めただろうけど、今みたいに一挙手一投足あれこれ心配したりはしなかったでしょと聞いた。彼女は「私達の親?ああ、あれは全然ダメよ。私の父は師範大学の教授だけど、それでも、僕の努力は全てお前のためだ」と言われて育って本当に嫌だったわ。だから私は子供には自分の人生を歩めと言っているのよ。あと、父は私の給料が8000元でも、平気で他の知人には1万6000元という人よ、面子、面子。私は8000元だって全然いいと思うけど、自分さえちゃんと満足して暮らしていればいいのだから、という。なるほど。

で、子供にも宿題をやって行かなくてもいいなんて大胆なことを言えるとは珍しいと思っていたら、よくよく聞いたら、7歳の娘さんは師範大学付属の実験小学校という超一流の進歩的な小学校に入っているという。な〜んだ、そうだろうよ。そうでもしなくちゃ、先生にあぶり殺されちゃうもんね。(師範大近くのアパートはここに入るための学区住宅で1平方メートル10万元だって!!!150万円、30平方メートルの超ミニの部屋でも4500万円もするっていうんだから、もうこれは世界一高いかもしれない!)


で、本日の結論は、革命やロックという自由な批判的思想はやっぱり知識人からこそ生まれるということ。自分に余裕があり、明日に困らない人こそ、現実に対してこりゃないっしょ、やってられないわ!となる。ブランドとか、他人との比較とかに左右されずにおかしいことに対して、おかしい!という声を上げるようになるのだ、と。崔健の精神にも通じるところあるような。

これ、本日の順風車の運ちゃんママとの会話なり。