梅蘭芳旧居と豆汁の午後

今日は病院の帰りに、梅蘭芳旧居に寄ってみた。入場料10元。
小さい可愛い四合院に彼が日本、アメリカ、ソ連公演の際に衣装・道具箱として持っていったという箱が置いてあった。随分古めかしい箱で、年代を感じた。
また、往年の彼は趣味人だったらしく、ソニーのラジオやRUBICAのカメラ、小澤征爾のボストンシンフォニーのベートーベンのレコード、車の模型などが置いてあった。
猫も好きだったらしい。
その当時の中国の人にしては珍しい、やっぱり趣味人、味のある生活を送っていたのだろうと想像した。

展示室で放映されているドキュメンタリーのナレーションが80年代っぽい社会主義の声で、静かな四合院の中で京劇の舞台の音とその社会主義ナレーションの声だけが聞こえてきて、見上げれば木の梢から青空が見える。タイムマシーンに乗って80年代か70年代に旅したような気分になった。
そうそう、受付のおばさんも不愛想で、その辺も懐かしい中国トーンで揃っている。

4時で閉館。バチバチと窓やドアを閉め、映像を消して、追い出された。門は既にしまっていて、内側から人を出すだけ。

真直ぐ西へ進んで護国寺小チで豆汁を飲んで一服。これは、本当にほてった体に染入る。
きゅうり味のヨーグルトを薄めたような酸っぱさで、味がおいしいわけではないが、体がおいしい~と言ってくるので、ごくごく飲んで、もう一杯飲みたい位だった。
2元にクルトンが1.5×2(本とは言っていないのに勝手にふたつくれた。)で合わせて5元。スタバの28元を思えば本当に安い。

ということで、今日は自転車の旅20分を楽しんだ。こんなに近かったとは知らなかった。
これと言うのもシェアリング自転車のおかげ。
これ、いつでもどこでも自転車移動な北京のこのごろ&本日の北京なり。